みんな、「繊細」のせいだ・・・最近、人よりも小さなことにも敏感に気がつきすぎる体質。繊細さん、HSP(Highly Sensitive Person)に関する本が次々とヒットし「繊細さん」というものがあるということが一般社会に認められるようになり、ああ、私もそうだったんだ!
そうか、敏感で繊細な心の持ち主だということを認めていいんだね・・・神経質なのではと思っていたけれど自分だけじゃなかった。わかってもらえたと心が楽になる人、生きづらさを抱えてきた方々の「心の居場所」ができてきました。しかしその反面、トラブルも耳にするようになりました。
1.繊細さんは、決して読まないでください
繊細なことを理由に、周りの人に嫌な仕事を押し付けるのが平気になる。すぐに問題から逃げては、人に尻拭いをさせる。「自称繊細さん」に振り回され、傷つき困らされている人が隠れた社会問題として増えつつあります。
そこで今回はいち早く人に迷惑をかける「自称繊細さん」問題にスポットを当て巷で言われている繊細さん。
HSPとはどのようなものか自称繊細さんの実態迷惑をかけるタイプ別の対処法、等々、、、
繊細さん、という言葉が出る前からこの問題の解決と対策をしてきたスピリチュアルのプロが解説!
現実逃避する「自称繊細さん」が起こした尻拭いで疲れる生活から脱出するマニュアルを紹介していきたいと思います。
ちょっと、繊細さんにとっては厳しい視点だらけかもしれませんが今、繊細だから、という言葉に実態のよくわからないモヤモヤを抱えていたり「自称繊細さん」の被害に困らされているとしたらきっと、読み終わる頃にはなるほど!無駄なストレスがスッキリ!な事でしょう。
2.そもそも繊細さん(HSP)とは?
音や光などに敏感だったり、共感力が強く、人が大声で話していると自分が怒られているのではないか?私何か悪い事でもしたのかしら?と不安になったりもします。
生まれつき心が敏感・細やかで、一般の人が感じないところもたくさん気づいてしまう為、一般の人よりもひどく疲れてしまったりする心の性質のことで5人に一人の割合で存在するとも言われています。
自分は繊細さん(HSP)なのか知ることができるチェックリストもあります。
繊細さんチェックリスト23
- 自分に取り巻く環境の微妙な変化によく気づく方だ
- 他人の気分に左右される
- 痛みにとても敏感である
- 忙しい日々が続くとベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所に引きこもりたくなる
- カフェインに敏感に反応する
- 明るい光や、強い匂い、ザラザラした布地、サイレンの音に圧倒されやすい
- 豊かな想像力を持ち、空想にふけりやすい
- 騒音に悩まされやすい
- 美術や音楽に深く心動かされる
- とても良心的である
- すぐにびっくりする(仰天する)
- 短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
- 人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく(例えば電灯の明るさを調整したり、席を変えるなど)
- 一度にたくさんのことを頼まれるのが嫌だ
- ミスをしたり物を忘れたりしないようにいつも気をつける
- 暴力的な映画やテレビは見ないようにしている
- あまりにもたくさんのことが自分の周りで起こっていると不快になり神経が高ぶる
- 空腹になると集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
- 生活に変化があると混乱する
- デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
- 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
- 仕事をするとき、競争させられたり、観察されていると緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
- 子供の頃、親や教師は自分のことを「敏感だ」と「内気だ」と思っていた
12個以上に「はい」と答えたあなたはおそらくHSPでしょう。しかしどの心理テストも、実際の生活の中での経験よりは不正確です。たとえ「はい」がひとつかふたつしかなくても、その度合いが極端に強ければそんなあなたもHSPかもしれません。
参考文献:「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本 武田友紀
3.「繊細さんブーム」の先で増えつつある「自称繊細さん」とは?
初めは繊細さんという「居場所」を手に入れた嬉しさや安心感でいっぱいだった気持ちがだんだんとエスカレートし
私は繊細なんだから、私はもっと大事に優しくされるべきだもっと私を認めて!
私をわかってくれないあなたの方が悪い!私は繊細さんなので、そういうことはできません。と他人に攻撃したり、責めたり、繊細を逃避の理由にしてしまう人をここでは「自称繊細さん」と呼ぶことにします。
繊細を理由に何もしない人たち誰も言ってこなかった自称繊細さんの実態と対処法を5タイプご紹介します。
4.あなたを振り回す「自称繊細さん」あるあるタイプ別5つと対処法
全て繊細のせいにして逃げる逃避型
繊細さんのリストに当てはまるので私はできません。あんなこともこんなことも繊細なので、できません。繊細だからということを理由にして仕事を拒否する。
逆に自分が好きなことや得意なことは、すぐに飛びついて、私よく知っているし、できるからと言ってはじめる。そこまでは、良いのですが、ちょっとでも嫌なことがあると、繊細さを出して、投げ出す。
そのできなかった仕事の尻拭いは、みんな私に回ってきてとんでもない負担になって困ります。
逃避型の対処法
まずは、それは繊細に逃げているんだよ、など常識や正論で追い詰めないことです。繊細な部分があること、できないということがわかったよ、理解しているよ、という姿勢を見せます。
そして、この仕事の中でこれなら私にできる、という部分はありますか?と質問をしてできるところを、ご本人に言ってもらうようにします。
さすがに全部できないとなると、何のために仕事しに来ているのかわからなくなりますし繊細さんは真面目な気質もあるのでご自身で決めたことなら、と実行してくれることも増えてくることでしょう。
繊細さん以外の人は認めない!
繊細なことがわからない人は鈍い人!攻撃型。自称繊細さんは他の誰かが怒っていると、私、悪いことしたのかしら、
と思ってしまい、いつも心のどこかで繊細である自分はいい人でそれ以外の鈍い人は悪い人だ!
自分と考え方が違う人は自分を否定している、攻撃されたと捉えます。敵だ!私は悪くない、と思っているところがあります。
そして、繊細に理解のない人=鈍い人だと感じた瞬間に心を閉ざしたり攻撃的な態度や、陰でグチグチを悪口を言いふらします。
攻撃型の対処法
私はどんな時もあなたの味方だよ、という姿勢で対応します。話してきたらそれは違うよ、など決して否定しないで
まず一旦、そうなんだね、そう思っているんだね、と認めた上で、私はこう思っているんですよ。こういう考え方もあるみたいですよ。ということを伝えることで心がほぐれて安心してくれることでしょう。
わかってよ認めてよ、を押し付ける承認欲求型
攻撃型と似ていますが、こんなに繊細なのにちゃんとやってるのにわかってくれない!という不満を常に抱えて隙あらば認めてもらおうとします。
私、ちゃんとやっているよね?私がこんなにしてあげているのとしたことを恩着せがましく認めるまで何度も話してくる。人が話している話題の中に自分が好きなことでできることを聞きつけると飛びついてきて、ハイハイ〜私、それ知ってる知ってる〜と聞いてもいないのに話し続ける。
人から褒められる、認められるという快感が忘れられず本当はできない、無理な仕事や約束を必死になって引き受け
結局、オーバーワークをしてしまい、疲れて倒れたり約束ができずにドタキャンして信頼を失う傾向にあります。
承認欲求型の対処法
褒めることです!がしかし褒め方に注意が必要です。外見や持っているものなどを褒めると、お世辞いってるの?と疑われます。
私はあなたのこういうところがちゃんとやっていると思う、など「人知れずその人が努力している、やっていること」
を具体的に伝えてあなたの理解者という態度をみせます。
承認欲求型の自称繊細さんは子供の頃から、親から褒められる経験が少ないまま育てられたケースが多いため普段、褒めて欲しいことをズバリ褒められると
そうそう!そうなの!私すごいでしょ〜理解者が現れた!!と嬉しくなり信頼を寄せてくれるようになることでしょう。ただし、それも度が過ぎるとベッタリ依存してくる傾向にあるのも承認欲求型の特徴です。
難しいかもしれませんが、理解者になりつつ、依存されない程度に距離を置く、ということも頭に入れておく必要があります。
常に人の目を気にして人と比べる競争型
人と自分の能力の差に敏感です。常に、自分と人がキョロキョロと見回しています。会う人会う人、すぐに自分より上か下かとすぐにジャッジします。
そして、自分より上の人だとわかるとヘコヘコし、自分より下の人を見下したり、バカにすることで安心しています。愛想笑いが得意です。
無意識にマウンティングや見栄を張りたがる、この競争型自称繊細さん一見、鈍感そうで嫌な印象を与えます。そう、繊細さん=いい人では決してない、ということが一番わかるタイプです。
競争型の対処法
バカにしてきたらどっしりと構えることです。私はあなたの競争の土俵にはいない、あなたと競争はしないと心に決めることで、だんだんと、いなくなっていきます。
競争型の意外な弱点は、沈黙が怖い、です。なので、商談や会議等でバカにしてきたり決断をできない状態になったら
数分、沈黙するのも手です。
このタイプの人が現れた時スピリチュアルの視点で見ると、人と競争しても、心の平穏は訪れない。人は人の生き方私は、私の生き方があるということをしっかりと心に決めるとき。ライバルは、昔の私。たましいの学び、というサインでもあります。
私はいつも酷い扱い「されている」被害者意識型
いつも待遇が悪い、うまくいかないのは〇〇のせいだ。私はこの人からあんなことされている。こんなことされているから私は不幸なんです。
できないのは周りの音や光や環境に敏感なせいにしていつまで経っても抜け出せない。頼んだ仕事も終わっていなくて周りの人に負担も・・・
被害者意識型の対処法
そうだね、困ったんだね、〇〇のせいでこうなったんだねと認めてほっとさせてあげることです。安心できる環境だ、ということがわかると周りのせいにしなくなっていきます。そして、ポイントはこの人をかえようとしないことです。
常にできない理由を考える人なんだな、この人は、こういうタイプの人なんだなと認めて許すこともイライラ解消やつい無意識に責めがちな自分を許して心が軽く自由になるレッスンにもなります。
まとめ
光が強ければ影も強くなるように、流行や本によって救われた人がたくさんいる影でそれによる弊害も必ず出てきます。世の中で流行っている本に書いてあるもの全てが良い、正解ばかりではないということが浮き彫りになったと思います。
時には立ち止まり、流行や社会が良し、とされていることについて本当の自分はどう思うのか、ご自分の直感も信じて進むことの大切さを教えられた気がしました。